VW シロッコ ABSランプ点灯修理
今回は、埼玉県よりお越しいただいたVW シロッコのABS修理のご紹介をいたします。
オーナーのI様は、事前にディーラーさんや修理工場さんへご相談されたそうですが、断られてしまったとのことで弊社にご相談くださいました。
修理できなかった2つの理由
はじえめにディーラーさんへ相談したところ、「入庫は難しい」と断られてしまったとのことでした。
お車を拝見したところ、若干車高が下がっており、ホイールも社外品に交換されていました。
ディーラー様ではこういった仕様(純正ではない)の車両は、入庫を断られてしまうケースもあります。
次に修理工場さんへ相談したところ
「対応のABSユニット自体が『国内、本国共に無い』ため、対応できない」と言われたとのことでした。
2箇所で修理できないことがわかり、売却しか方法はないのかと悩まれたそうです。
故障内容の診断と部品手配
まずはご来店いただき、ABSの故障箇所を特定するために診断機にてABSユニットの診断を実施しました。
入力されていた故障コードは以下のとおりです。
- 01130:ABSあてはまらない信号
- 01276:ABSハイドロポンプ故障
この場合、ABSユニットの半分はオーバーホール。
残り半分は部品の交換で対応していきます。
この日は、対応部品の在庫がなかったため、まずはお見積もりのみでご案内させていただきました。
修理するかどうかは一旦持ち帰りご検討いただくことに。
後日、修理希望のお電話をいただきましたので、すぐに部品を手配。
入荷後に再度ご来店いただき、作業に取り掛かりました。
ABS取り外し〜修理


ABSユニットの場所は、バッテリーの後あたりに装着されています。
ABSユニット全体に泥はね跡がありました。ABSユニット内部に若干水分が入っていそうです。
こちらが修理するシロッコのABSユニットです。
ABSハイドロユニット部分は、オーバーホールをします。
ハイドロポンプ部分のピンが少し錆びていました。


ピンを取り外してみると、本体内部はサビてはいませんでした。
サビている部分をブレーキクリーナーでキレイに拭き取り、クリーニングしてから組み付けました。
サビの原因として考えられるのは、大雨時の水たまりや道路の冠水箇所を走行する際に跳ね返った水が、エンジンルームや電子制御ユニットに影響するというケースです。得に車高が低めのお車の場合はそうなりやすいと言えます。


オーバーホールと部品交換を終えたABSユニットを車両に取り付けます。
その後、コーディング・基本調整を実施。
最後に動作確認をして全ての作業を完了。警告灯も消え、無事にご納車させていただきました。
ABSユニットの修理作業と今後のご相談
作業後、お会計の際に少しお話しさせていただいたところ、
「今後ディーラーに入庫できないので、車検や点検もお願いしたい」とのお言葉をいただきました。
I様、この度はご依頼いただきましてありがとうございました!
VW シロッコのABS修理もJスクエアへ
VWシロッコは国内の整備環境では少し特殊な部類に入ります。
部品の供給状況や診断機の対応可否など、修理が難航するケースもございます。
「ディーラーさんで断られた」「社外品パーツがついていて入庫できない」などお困りの際は、ぜひJスクエアまでご相談ください。