ABS警告灯・点灯ランプについて
ABSの警告灯(ランプ)が点いてお困りですか?
ABSは車を安全に運転するために必要なシステムです。
ABS警告灯(ランプ)が点灯した場合は、安全装置が働いていない状態になりますので、まずは診断されることをおすすめいたします。
また平成29年から、車検基準が厳しくなり、ABS警告灯(ランプ)が点灯している場合車検を通すことができなくなっています。
このページでは車種別に、ABSの名称・役割をご説明します。
目次
BMW
ASCとは
メーター中央に黄色で【△に!マーク】がASCチェックランプです。ASCの作動と異常があったときに点灯します。
ASCはホイールスピンを防ぐもので、エンジンの出力を自動でセーブし、タイヤの空転を防いだり、ブレーキを自動で制御してリヤタイヤの空転を防いでいます。(TRACS(トラクションコントロール)と同じ機能です)
ASCは、「もしものとき」のトラブルに効果があります。
例えば急発進、急なスロットル操作をすると、リヤタイヤに急激なトルクが伝わり、タイヤが空転してしまいます。また滑りやすい路面、雪道、砂道でも効果を発揮します。
保険会社等が認定している、保険料の控除で『横滑り防止装置』というものがあります。 ASCはこの機能には外れますが少なからず横滑り防止には少しは役立っています。DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)はASCの機能+横滑り防止装置の機能が備わった装置です。
DSCとは
DSCは、ASCの機能に加えてステアリングの回転角度や、横加速度(旋回方向への回転角の変化速度)、ブレーキ操作力等を検知して総合的に車がどのような状況なのか判断して自動で車を制御しています。車のスピン、横滑りを防止しています。
写真のようにDSCが壊れるとたくさんの警告灯が点灯してしまいます。
DSCの故障で点灯するランプ
- DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)
- DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール
- ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)
- タイヤ空気圧異常ランプ
- ブレーキパット残量警告ランプ
- サイドブレーキランプ
- 舵角センサー異常ランプ
BMW E90 DSCテスト(英語)
動画では、最初DSC OFF→ONの順番にコーナーを曲がってます。DSC OFFで運転者がハンドルを逆方向に切ってカウンターを当てスリップを防いでいます。ONのときはDSCがエンジン出力、ブレーキ等をを自動に制御、しているため運転者は何もしないでスピンを防止しているのがわかります。
BOSCH社の横滑りを防止する原理 (英語)
DSCはASCの機能にプラスして横加速やハンドルの切れ角度を検知してますので、道路の落下物をよけたり、横からの車の飛び出しバイク、歩行者等をよけるときに効果を発揮します。
車のスピン防止、オーバーステア、アンダーステアを軽減してくれるので、あなたも知らず知らずにDSCの機能のおかげで事故を防いでいるかもしれません!
VOLVO
TRACSとは
トラクションコントロールは、前進走行の安定性を高めるためについている機能で、低速走行時の駆動輪のホイールスピンをモニターしており、スピンを始めたホイールを自動的に制動させます。雪道、凍った道、砂利等でホイールスピンをしやすい時等で機能します。
通常は40km/h以下の速度でのみ作動しますが、トラクションコントロールが作動している間は80km/hまで作動する場合があります。トラクションコントロールは電子制御のフリップディファレンシャルのような物です。
トラクションコントロールは発進後に機能が出来る状態になっていますが、パネルにあるスイッチでOFFする事も出来ます。またシステム作動中にドライバーがブレーキペダルを踏むと自動で機能は停止するようになっています。作動中、コントロールモジュールは、トラクションコントロールの状態をモニターしておりブレーキの温度を算出しています。
これにより、ブレーキがオーバーヒートする可能性がある場合はトラクションの機能は停止され、同時にワーニングランプが点灯してトラブルコードが入力されます。