BMW Z3 ABS修理・ABSランプ点灯から10年

BMW Z3 ABSランプ点灯で愛知県よりK様がお越しくださいました。
なんと、10年前からABSランプが点灯し始め、最初のうちは点いたり、消えたりを繰り返し、最近は常に点灯している状態になったとのこと。
そうしてディーラーさんで診断を受けたところ、「ABSユニット本体の不具合と「スピードセンサーの不具合で、ABSユニットは生産終了していて対応できない」と説明があったそうです。
そこで、ABS修理ができるところを探して、Jスクエアを見つけてくださったとのことでした。
テスターで故障診断

点灯していた警告灯は以下の3つでした。
- ABSランプ
- サイドブレーキランプ
- ASCランプ
それでは、故障箇所を特定するため、テスターにて診断をします。

診断機で入力された故障コードはこちら
| コード | 内容 |
|---|---|
| 71 | ASCポンプモーター |
| 24 | 右フロント回転センサー |
| 14 | 左フロント回転センサー |
対応方法
ASCポンプモーター故障
- 基板修理
- モーターコイル、ブラシの交換
左右のフロント回転センサー故障
- ABSユニットに問題がある場合 → 基板修理
- スピードセンサーに不具合がある場合 → スピードセンサー交換
ABSユニット本体修理


ABSユニットを分解し、内部基板を確認したところ、内部の電源安定回路に経年劣化が見られたため
- 配線修正
- ツェナーダイオード(定電圧回路)の交換
- コンデンサーの容量不足修正
上記の作業を行い、電圧安定性を確保しました。
そのためスピードセンサーの交換はしなくて大丈夫そうですが、再度テスター診断をして最終確認をします。
修理後の取り付け・動作確認

修理完了後、ユニットを車両へ取り付け、故障コードを消去をします。

故障コードを消去するには、エンジンルーム内のエアクリーナーのダクトのあたりにあるOBDに専用ツールを接続して消去します。
再度テスター診断を実施したところ、スピードセンサー関連のエラーは入力されなかったため、スピードセンサー自体に問題はなく、ABS基板内部のセンサー回路不良であったことが確認できました。
ABS/ASCランプも消灯し、正常に動作することを確認できました。
お客様の声

K様
「BMW Z3の形が好きで13年前に購入してから、ABSランプの点灯にずっと悩まされていました」
「修理で直って本当に良かった。10年も我慢していたけど、もっと早く直せばよかった」
と笑顔でお話しくださいました。
今回、10年前から点灯消灯を繰り返していたというレアなケースで、長年の心配を解消するお手伝いができてよかったです。また何かありましたらお気軽にご相談ください。K様ありがとうございました!
これからも末長く大切に乗り続けたいというオーナー様の声にお応えします。
ABSランプ点灯でお困りのオーナー様、お気軽にご相談ください。