BMW E46後期
BMW E46 ABS修理で埼玉県からのご来店です。
こちらのお車、BMWのディーラーさんで診断をしたものの故障箇所を断定できなかったため、他の方法をWebで検索。そして弊社を見つけてくださったとのことです。ありがとうございます。
今回はなかなか難しいケースで、新旧ISTA 2台で故障診断しています。
経緯
- ABSの警告ランプが点灯
- 修理工場さんで診断
- 左スピードセンサーの故障と表示
- 社外品の新品のスピードセンサーと交換
- 故障コードは消えたが、警告ランプABSが異常な速さで点滅
- 原因がわからずディーラーさんへ
- 点滅だと故障コードは入力されない(異常がある場合は点滅ではなく点灯しっぱなしになる)
- ディーラーさんでも原因がわからない
もちろんディーラーさんでも、色々な観点から見てくださったそうなのですが、やはり故障コードが消去され正常になっているため故障箇所は断定できないとの結果に!
こういった経緯から弊社にご相談くださいました。
弊社でも事例なかったので、まずは一番初めの状態に戻してから症状を確かめてみました。
原因特定までの流れ
- 壊れていたスピードセンサーに戻す(ABS警告灯点灯した初期状態に戻す)
- 故障コード【左スピードセンサー異常】が入力される
- 故障コードを消去する
- 故障コードは消えたがABSランプが点滅
- スピードセンサーを純正部品に交換
- ABSランプ消灯後故障コード消去
- 再度ABSランプが点滅
- スピードセンサーを元の状態に戻す
- ISTAでホイールの回転信号を拾っているか調べる
- 左前スピードセンサーだけ信号を拾っていない
- ABSユニットのカプラー線をオシロスコープを使用し、正常波形がユニットカプラー部分まで来ているか調べる
- ABSユニットプラーまでは波形が出ていたので、スピードセンサー→ABSユニットまでの配線は正常と判明
- ABSユニットの内部で不具合が起きていると考えられる
- ABSユニット交換
- 交換後故障コード消去→ABSランプ消灯
- 走行テストをするとABSランプ点灯(点滅の症状は改善)
- 最初の壊れていたと考えられるスピードセンサーを純正部品に交換
- ABSランプが消える(ABS点滅もなくなり正常の状態に戻る)
考えられること
業者さんでのスピードセンサー部品交換後にこのような状態になったということからは
【社外品のスピードセンサーがよくなかった可能性】(あくまでも推測)と、【スピードセンサーとABSユニット、2箇所の不具合】が原因なのではないかと思います。
難しい内容でしたが、最終的には直すことができ、販売業者さんも『大変助かりました』と喜んでくださったので、最後の砦として弊社もお役に立てて本当に良かったです。ABSランプの点滅の事例は初めてでしたので、少々時間はかかりましたが大変勉強になりました。