ジャガーXKR
ディーラー様から、ABSユニットの部品供給が終了しているジャガーXKR ABS修理のご依頼をいただきました。
診断
まずは診断機で故障箇所を特定します。
ABSユニットのモーター側の故障と出ていました。
こちらの故障コードは弊社で修理可能です。
ABSユニットの取り外しは、ブレーキの配管ごと
ABSユニットは、左フェンダーの中に設置されていますので
まずはタイヤを外します。
続いてタイヤハウスを外します。
ABSユニットが見えてきました。
ここには手が入らないほど狭いため、ABSユニットのみの取り外しができません。
ブレーキの配管ごと外していきます。
▲下から見た様子
ブレーキの配管のジョイントがあるので、ここから外していきます。
こちらは左前キャリパーに通っているブレーキパイプ。
全部で5本のブレーキの配管を外します。
ブレーキの配管ごと外すとこんな感じになります。
ブレーキの配管を外し、いよいよABSユニットの修理作業に入ります。
ブレーキの配管ごと外す理由
そのため……
- ABSユニットだけ取り外すこと自体が困難。できても時間がかかる。
- 取り付け時に、ネジを壊してしまう可能性がある。
- ブレーキ配管を外した時にABSユニットからブレーキオイルが下に流れ出て、お車を汚してしまう可能性がある。
……といった具合に、作業効率、綺麗な作業、確実な作業の観点から、弊社ではブレーキの配管ごと外しています。
修理〜エア抜き作業
モーターコイルの回転数を調べたところ、回転数が少なくなっていたので
コイル、ブラシともに交換します。
基板の方はコンデンサー、トランジスタの交換。
これによってさらにABSの寿命が延び、長持ちします。
ABSのモーターと基板を修理が完了後、車両に取り付けます。
そして最後は、圧送機を使用したエア抜き作業です。
ブレーキマスターシリンダのサブタンクに機材を取り付け、ABS内部のエアを完全に抜き取ります。
以上ですべての作業が完了!
無事不具合は解消しました。
ディーラーさんからのご依頼が増えている理由
最近はディーラー様からのご依頼も多くなっています。
ABS故障の場合、ディーラーさんではABSユニットごと新品のものに交換するのが一般的でしたが
今回のようにABSユニットの新品部品供給が終了してしまうケース(年式が2006年前後)もあり
修理を希望されるお客様のご要望にお応えしたいということで
ディーラーさんから弊社に修理依頼いただくことが増えてきました。
メーカーのご担当者様・企業様。
ABSの修理をご希望されているお客様がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ永井までご相談いただけたらと思います。