TRACS(トラクションコントロール)
ボルボのABSユニットが故障すると点灯するランプをTRACS(トラクションコントロール)と呼びます。
トラクションコントロール
発進時、低速走行時のスリップ防止の役割があります。
前進走行の安定性を高めるためについている機能
トラクションコントロールは、ABSとは異なり、発進時や低速走行時等で生じるホイールスピン等を制御してくれます。
低速走行時、駆動輪のホイールスピンをモニターし、スピンを始めたホイールを自動的に制動させます。
▶︎雪道、凍った道、砂利等、ホイールスピンをしやすい時等で機能します。
スタビリティーコントロールと混同しがちですが、ボルボではSTC(スタビリティー&トラクションコントロール)が車種年式により装備されています。
通常は40km/h以下の速度でのみ作動しますが、トラクションコントロールが作動している間は80km/hまで作動することもあります。
トラクションコントロールは電子制御のフリップディファレンシャルのような物です。
トラクションコントロールは発進後に機能しますが、パネルにあるスイッチでOFFにする事も出来ます。
またシステム作動中にドライバーがブレーキペダルを踏むと自動で機能停止するようになっています。
作動中、コントロールモジュールは、トラクションコントロールの状態をモニターしブレーキの温度を算出しています。
これにより、ブレーキがオーバーヒートする可能性がある場合はトラクションの機能は停止され、同時にワーニングランプが点灯してトラブルコードが入力されます。