レガシィ BR9 ABS修理
レガシィBR9 ABS修理で大阪から神奈川県の弊社までお越しくださいました。
遠方からありがとうございます。
弊社では
- ABSユニットのオーバーホールができる
- 7年間の保証期間が付いている
ということもあり、日本全国からご依頼をいただいております。
故障内容にもよりますので、お気軽にお電話かメールでご相談ください。
さて、今回のお車はこちらの故障ランプが点灯していました。
- ABS
- VDC
- サイドブレーキ
それではユニットを取り外し、修理していきます。
ABSユニットの取り外し
▼修理するABSユニット
レガシィはABSユニット周辺に障害物がないため、取り外しやすくなっています。
運転席の前、マスターシリンダーと同じ高さに装着されています。
ブレーキ配管を外したとき、オイルが垂れるのを防ぐため、ブレーキリザーブタンク内のオイルを上から抜き取ります。
回収したブレーキオイルは後ろのタンクにたまります。
ブレーキパイプを外します。
国産車なので、10mmと12mmを使用します。
こちらのレガシィBR9 ABSユニットをオーバーホールしました。
ユニットの取り付け
オーバーホールが完了したユニットを取り付けます。
組み付け時は、フレアナットレンチの頭だけある特殊工具を使用してトルクレンチで締め付けます。
この工具は狭いところでもトルク管理ができるのでとても便利です。
(ほとんどの工具屋さんで売っています)
最後にエア抜きをして完了です。
整備のポイント
トルクレンチは絶対に必要です。
たとえベテラン整備士であっても、締め付け具合は変化してしまいます。
整備士になりたての方は、実際にトルクレンチをたくさん使用して体でトルクの感覚を覚えていくのが大切です。
私は今でもホイールナットやエンジンブロックなどはトルクレンチを使用しますが、ブレーキパイプは体に染み付いている感覚を重要視しています。
ブレーキパイプはテーパーになって若干潰れるような手応えがあるところまで締め付けるのですが、一度どこかで外し、オーバートルクで締めてあるブレーキパイプは当たり面が変形しているものもあります。その場合はトルクレンチで管理すると締め付けが足りなくなってしまうことがあります。
全てトルクレンチが良いわけではありませんので、臨機応変に対応できるのが良い整備士だと思っております。
おまけ・設備のご紹介
長崎ジャッキのプレス機
昔からこの姿で、現在も変わらず販売されています。
私が初めて務めたトヨタの整備工場にもまさしく同じものがありました。
最近はプレス機を使用する機会がめっきり減ってしまいました。(年に5回使用するかしないか)
しかし、プレス機の最高峰。
長崎ジャッキでお客様の大事なお車のために何十年と活躍してくれると思います。