スバル レガシィBR9
レガシィBR9 ABSランプが点灯したとのことででご来店くださいました。
早速故障箇所特定のため診断していきます。
診断
まずは、点灯していた警告灯はこちら▼
診断結果は……▼
こちらの故障コードの場合、オーバーホール可能です。
この後は
ABSユニットのオーバーホール
ユニットの取り付け
エア抜き作業
AT学習
といった流れで進めていきます。
ユニット取り外し
ABSユニットは、運転席前のこの位置に取り付けられています。
▲こちらがABSユニット。取り外して修理します。
オーバーホール
取り外したABSユニットを分解します。
▲基板とポンプを切り離し修理をします。
基板部分はコンデンサ、トランジスタ、ダイオードなどの交換をします。
ポンプの部分はモーター部分のコイルや、ブラシを交換します。
対応できないケース
ABSランプが点灯しないが、ABSユニットが原因のあるケース
この場合、残念ながらブレーキラインが分解出来ないため、弊社でも修理対応ができません。(今回は問題ありません)
ユニット取り付け〜エア抜き
修理したABSユニットを取り付けた後はエア抜き作業をします。
▲ブレーキ圧送機を使用します。(青い機材)
圧送機を使用した方が、ABSユニット内部にあるエアが完全に抜くことができますし、早く作業ができます。
警告灯の確認
修理後、ABSランプは消えましたが 『AT OIL TEMP』 が点滅してしまいました。
ABSユニットを外す際に電源カプラーを外しますが、稀にランプが点滅してしまう時があります。
ABSユニットを取り外した後にイグニッションキーをONにすると、確実にランプが点滅してしまいます。
AT学習
『AT learning mode』 を選択してATの学習を実施します。
リフトアップしてサイドブレーキを引きます。
サイドブレーキを引き忘れると途中まで進行しますが、途中でエラーになり最初からやり直しになってしまいます。
ブレーキペダルを踏み込むと学習が始まります。
AWDの学習を実施します。
続いてSHIFT制御システムの学習を実施します。
こちらの表示がされたらAT学習は完了です。
『AT OIL TEMP』の点滅は消えました。
以上でレガシィABS修理の全工程が終了しました!