BMW E39 ABSランプ点灯
故障判別のコツ
今回は業者さま向けに、ABSランプが点灯している BMW E39 の故障判別のコツについてご紹介いたします。
ABSを修理したあとにABSランプが消えない、故障コードが消えないという現象が起きることがあります。
その理由、対処法について実際の作業写真と合わせて解説していきます。
診断
まずはBMW 診断機で故障箇所を断定します。(汎用テスターでも良いのですが、出来ればBMW 純正があると確実です)
BMW E39の場合は年式によって診断機の取り付け箇所が異なります。
運転席か、エンジンルームどちらかです。
今回は、エンジンルームにある20ピンコネクターに接続してます。
エンジンルームと室内両方にあるケース
その場合【エンジンルームの20pinに接続】してください
室内の16pinに接続しても、アクセス出来ません。
ABSユニット不良のコードが入力されていたので、取外して基盤の修理をします。
ユニットの修理後に再度診断
基盤の修理後、再度故障コードを読み込んだところ、右後ろスピードセンサーの故障と入力されています。
故障コードが隠れる?
診断機結果にABSユニット不良と入力された場合、今回のように【ABSの基盤を修理した後に、新たな故障箇所が出現する場合がある】のでご注意ください!
スピードセンサー交換
右後ろスピードセンサー交換します。
その後、なんとスピードセンサー左側も故障とでました。
続いて左後も交換します。
実物を見ると、一目瞭然。経年劣化でゴムの皮膜がぼろぼろになり配線が露出していました。
ABSランプが消えない沼にはまらないために
BMW E39に限らず、ABSランプ点灯の場合基盤修理と、スピードセンサーの複合故障が考えられます。
基盤修理後ランプが消えない場合は次にセンサーを確認してください。
今回の作業内容
- ABSユニット修理x1
- スピードセンサーx2
汎用機の注意点:ランプが消えない
汎用機の場合、故障コードを消去してもランプが消えないことがあります。BMW純正の診断機を使うか、無い場合はディーラーさんに消去をしていただく必要があります。
今回、写真撮り用で汎用機(ちなみに機種はX431)を使いましたが、故障コードを消す事は出来ませんでした。
その後BMW純正テスターで消去しました。