フォードABS点灯
フォードABS修理のため、千葉県からご来店くださいました。遠方からありがとうございます。
弊社は神奈川県横浜市にありますが、ABSユニットをオーバーホールできるということで、ありがたことに全国からご来店いただいています。
今回はフォードABS修理の他、車検も一緒にご依頼くださいました。
ABS修理・車検整備
まずは、故障原因特定のため診断していきます。
診断〜修理
▼入力されていた故障コード
ABSユニットのポンプ部分を修理します。
ABSユニット取り外し
ブレーキパイプを緩めるスペースが狭いので、ブレーキブリーダーレンチの頭だけの工具を使います。
いつもはブレーキブリーダレンチを使用していますが、工具が入らないほどの狭さだったので急遽工具を揃えることになりました。11mmの単品販売はされていないこともあり、セットで購入しました。(今後もあらゆるケースに対応できそうです)
バッテリーとバッテリステーを外すと、ようやくABSユニットが出てきます。
フォードのABSユニットはラジエータ脇の下にあり、上からアクセスする必要があり他の車種に比べてかなり時間がかかります。
取り外しは、フォードのABSユニットが一番大変かもしれません。
取り付け
取り外したABSユニットをオーバーホールしましたので、取り付けていきます。
▲ブレーキマスター側のブレーキパイプも緩める
ブレーキパイプがしっかり固定されているので、マスターシリンダー側のパイプも緩めます。
取り付け時にここを緩めないとかなり苦労します。無理やり付けてしまうと、ネジを壊す可能性もあるので必ず緩めることをおすすめします!
修理後はブレーキ圧送機でのエア抜きをします。圧送機の取り付けSSTはGTR スバル系と同じです。
診断機にもブレーキオイルエア抜き機能があります。(ABSポンプを強制駆動させてエアを抜く動作)
しかし、圧送機の方が圧倒的に早く完璧に抜けるため弊社では使用していません。
ABSユニット修理はこれで完了です。車検整備も終えましたので最後にテスターラインでブレーキ、サイドスリップ、ヘッドライト光軸など、保安基準に適合するように検査または調整をします。
テスターラインにて検査・調整
排ガス検査CO、HC共に数値が0でクリア
内側にあるのが、左右調整です。
外側の丸い穴の下の方に、上下の調整ネジ(7mm六角)があります。
ヘッドライトの自分で高さ調整できる数値がレベル3で光軸調整されていたのでかなり上下のずれがありました。
すべて調整し、運輸局へ。車検も完了しました。