VW シロッコ
広島県 Yさま
VW シロッコABSランプ点灯でご相談くださいました。
ディーラーさんでのお見積もりが、55万円ほどしたとのことで
『お気に入りだけど、ここまでお金かけれないなあ』
と少しでも安く修理できる方法がないか探していたところ、Jスクエアを見つけてくださったそうです。
はるばる広島からご来店くださりありがとうございます!
内外装共にとても綺麗な状態でした。お気に入りで、とても大切にされているそうです。
私自身の車は、ここまで綺麗ではないので……Yさまを見習いたいと思いました。
ご来店までの流れ
基本的には、当日の3〜4時間で修理できるのですが、ABSの故障内容によっては、修理に数日かかるケース、そもそも修理ができないケースも稀にあります。
今回Y様は、遠方からのご来店ということもあり、前もってディーラーさんでの診断結果(故障コード)を教えていただき、弊社で当日修理可能であることを確認させていただいてからお越しいただくという流れになりました。
先に診断お見積りをされている場合、故障コードなどを合わせてご連絡いただけるとその後もスムーズです。
今回Y様は、ちょうど関東で用事があったたとのことで、滞在中にABS修理ができるよう予定を組んでいただきました。
診断
これらのランプが点灯していました。
ESP
サイドブレーキランプ
ABS故障の際に、サイドブレーキランプが点灯する理由などは、こちらのページでご紹介しています↓
一同ディーラーさんでも診断されていましたが、現状確認するため、改めてテスターを使用して診断します。
上記の故障コードが入力されていました。
こちらは弊社でABSのオーバーホールで修理できる故障内容です。
取り外し〜修理
バッテリー、バッテリーステーの順番で外していくとABSユニットが見えてきます。
こちらのABSユニットをオーバーホールします。
ABSのポンプ
ポンプ内にある、モーターコイル、ブラシの交換をします。(写真はコイルです)
ABSの基板
続いて基板の修正では、集積回路の再実装、BGAのリボール作業などをしていきます。
画像はハンダステーションで、温風でカイロを外しているところです。
熱を当てたくない箇所には耐熱シールで遮熱します。
こちらがVW ABSユニットに使われているBGAチップ。
BGAリボール台にセッティングします。
ハンダを除去して、清掃します。
ハンダを除去したところです。接点部分の丸い箇所が綺麗に見えてきます。
こちらは本体側のハンダを除去したところです。
リボールしたBGAをこの丸い接点と再接続させてあげます。
ボールハンダはチップごとにサイズがあるので、ABSユニットに合う最適なサイズを使用します。
BGA施工プレートは数種類在庫しています。
VWのBGAチップに適合するピッチを選びセット。
ボールハンダを流し込みます。
セットしたボールはんだを熱風で半分溶かして接点部分につけます。
BGAリボール作業のボールハンダを流し込んでいる作業動画はこちら↓
音量にご注意:ハンダステーション排気ファンの大きな音がします。
最後にABSユニット本体にセッティングして再度熱風で装着させて完了です。
なかなか移動が大変な距離でしたが、他にも用事があるタイミングでよかったです。
修理完了後に大変喜んでいただいて、大切にお乗りになられているんだなあと実感しました。
また、高い部品、メーカー修了品などでお困りの際には、またご相談ください。
これからも大切なシロッコとのカーライフをお楽しみください!