整備ブログでは、実際にご依頼いただいたケースのご紹介とともに、業者様向けに該当の車種のABSユニットの取り外し方も合わせてご紹介しています。
R35 GTR
今回はR35 GTR VDCユニットの修理のご紹介です。
(GTRはABSユニットではなく、VDCユニットと呼びます)
ディーラーさんでの新品交換を検討されていたそうですが、《現在国内にVDCユニットの在庫がないため、作業時期が未定》とのことで弊社にご相談くださいました。
弊社でオーバーホールできる場合は、当日に修理が完了するためお急ぎの方にもおすすめです。
ちなみに日産のお車の中で、弊社でABS修理ができるのはGTRのみとなっています。他のお車とGTRでは取り付けられているユニットが異なるからです。
それでは故障箇所特定のため、診断をしていきます。
診断
点灯ランプ
点灯していた故障ランプがこちら
故障コード
診断機の項目からGTRを選択し、故障診断をします。
入力されていた故障コードは……
C1111 ポンプモーター
こちらの故障コードの場合、オーバーホール対応可能です。
VDCユニットの取り外し
VDCユニットはエンジンルーム運転席前に装着されています。
ブレーキリザーバータンク内のブレーキオイルを抜き取り、VDCユニットを取り外します。
ブレーキマスターシリンダー側についているブレーキパイプを取り外すと、VDCユニットを抜き取る時にスムースに外せます。
パイプを外さないで抜き取る方法だとパイプを曲げる必要があるため、車に負担がかかってしまいます。
▲取り外したGTRのVDCユニット。こちらをオーバーホールします。
オーバーホール後
オーバーホールは問題なく完了しましたので、VDCユニットを取り付けます。
最後にエア抜きをします。
▲ブレーキ圧送機を使用します。
以上で全ての作業が終了しました。
ディーラーさんでR35 GTRのVDCユニットを新品交換した場合の価格は5万円ほど値上げされています。(以前はトータル税込30万現在約35万) 価格面だけでなく、当日修理が可能というのが弊社のオーバーホールのメリットです。(作業時間は約4時間)