BMW E36 M3

BMW E36 M3 ABS修理でご来店くださいました。
点灯していた故障ランプです▼

E36の場合はABSランプだけ点灯します。
故障コード

入力されていた故障コードがこちらです。
178 ソレノイドバルブ故障
17 フロント左インレットバルブ故障
24 フロント右アウトレットバルブ故障
バルブ関連のコードが3つ入力されていました。
実際のABSユニットを見ていきます。
ABSユニットの取り外し

マニホールドケースを外します。

ケースを外すとABSユニットが見えてきます。

ABSユニットの丸型カプラーを外します

一旦ここでブレーキきゃりぱーからブレーキオイルを抜き取ります。
BMW E36の場合はABSユニットが下の方についているためにブレーキ配管を緩めるとブレーキオイルがフレームに流れてしまいます。
すぐ水で流せば良いのですが、事前にブレーキオイルを抜き取ってしまった方が、きれいに作業ができます。

ブレーキパイプを外します。
何故か3つ並んだブレーキパイプの真ん中だけ12mmを使用しています。残りは全て11mmです。

ブレーキマスターの横を通してABSユニットを抜き取ります。
ABSユニットのソレノイドバルブが錆びていました。

ソレノイドバルブは通電していたのですが、ソレノイドバルブ自体がシリンダー壁とサビで一体化して完全に使えない状態です。
急遽中古部品の手配

お客様に現状をご連絡したところ、急遽中古部品を手配していただくことになりました。(海外の中古部品サイトで購入)
中古のABSユニットをオーバーホール

海外から取り寄せたABSユニットをチェックしてみると、断線がありました。
そのままでは使えないため、オーバーホールします。

こちらもソレノイドバルブが錆び始めていましたが、導通はあったので使用できます。

6つ全てのソレノイドバルブのサビを落として、Oリングを交換して実装しなおします。
無事、ABSユニットのオーバーホールが完了しました。
エア抜き作業
修理したABSユニットを車両に取り付け、エア抜き作業をします。


無事ABSランプも消えて、ABSの動作確認もして全ての作業が完了しました。