ABSユニット取り外し修理
BMW E60 M5 ABS修理でご来社いただきました。
車検整備をする際に、ABSランプが点灯しているので弊社にご依頼をいただきました。
同時に車検も進めさせていただくことになり、お預かりの作業になりました。
まずABS修理作業を実施します。
E60のABSユニットは左前のタイヤハウスを一部外すとアクセスできます。
車両の一番下の方にあるので、湿気や大雨などで錆びてしまうケースもあります。
ブレーキオイルを完全にキャリパーから抜きとってもABSユニットのブレーキパイプを緩めるとオイルが出てしまうので、ブレーキオイルを垂れ流しながら外します。
ブレーキオイルがABSカプラーに付着しないようにタイラップで縛ります。
エンジンオイルを抜くのに使うタンクを使用して、ブレーキパイプを外しブレーキオイルを抜き取ります。
こちらが修理するABSユニットです。
今回はポンプの故障コードではなく、基板
の方の故障コードが入力されていました。
トランジスタを交換します
同時にコンデンサー交換、アクチュエータ部分、コイル、ブラシ交換を実施します。
ABSユニットを取り付けてエア抜き作業を実施します。
本日の整備機器紹介
本日紹介する設備は弊社ではほぼ毎日使用しているブレーキ圧送機です。
今回、圧送作業時の圧力数値が基準値2.2barを大幅にずれていて、約2倍の4barになっていたので修理に出すことになりました。
流石にこのあたりの修理は弊社ではできないので、購入先の阿部紹介さんから代替え機をお借りしてその間に直すことになりました。
個人的には直感的に使えるアナログダイヤルの方が良いかな~
BMW車検整備
車検整備が終わり、完成検査に入ります。
最初はサイドスリップ調整
サイドスリップの車検合格基準は1m進むのに対して左右のズレが±5mmの範囲内であることですが、
この車両は緩和されていてズレがが±8mmの範囲内であれば車検に受かります。
今回は5mmだったので調整は必要ありませんでした。
続いてヘッドライト光軸調整に移ります。
BMW E60ヘッドライト光軸調整は、画像のように外側のライトロービームで調整します。
ヘッドライトテスターの画像認識で画面の十字の真ん中をヘッドライトの真ん中に合わせます。
ヘッドライトの光量は基準値以内でしたが、右81hcd 左 140hcd (合格基準値60hcd以上)
右側のライト光量が左に比べ極端に低いのがわかります。
これはヘドライトのレンズのくすみが原因の場合があります。
右側の方がくすんでいました。
ガラスコーティング施工
続いてご依頼をいただきましたガラスコーティングを実施します。
まずボディーを磨く前に粘土で表面の鉄粉などを取り除きます。
続いてポリッシャーにて磨き作業です。
『永井さん恥ずかしいよ〜』と言いながら快く撮影に協力していただきました。
今回はガラスコート剤エシュロンを施工しました。
ABSランプが点灯して車検に受からずにご来社の場合は同時に車検もご依頼していただくケースが多いです。元ディーラーメカニックの私永井や、BMWディーラーメカニック(契約社員)がユーザー様のお車を整備するので、ディーラーさんと同等レベルの整備ができますので、安心してすべてお任せ下さい。ワンストップで全てのリクエストにお答えします。今回はABS修理、車検、磨きでした O様ありがとうございました。