VW ABS修理でディーラーさんの見積もり費用はいくら?
VW ABS修理でご来社いただきましたお客様。
ディーラーさんで出していただいたお見積もりが、高額でびっくりしたとのことで弊社に修理のお問い合わせをくださいました。
実際のお見積もりはこちら ▼
(ディーラーさんのABS新品交換でのお見積もり/お客様に掲載の了承いただきました)
《446,600円》でした。
ABS修理費用が高額になってしまう理由としては以下のものが挙げられます。
- 修理の対応として新品交換一択
- 交換部品自体が高額
修理費用に50万程度かかるとなると、乗り換えを検討するユーザー様も多いと思います。
弊社では新品交換ではなく、ABSユニットを分解し故障箇所を見つけ対応しているため、ディーラーさんのお見積もり金額の約半額で完了するケースがほとんどです。
今回ご依頼いただいたVWも、上記のお見積もりの半額以下で修理することができました。
車種や、故障内容によっても金額は変動します。修理費用でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ABSランプがつくその他の理由
ABSユニット故障以外にも、警告灯が点く原因の一つに
「スピードセンサーの故障」があります。
今回のお車も、スピードセンサーの故障がありましたので、ABSユニットの修理と同時にスピードセンサーを4つ交換しました。(1台につき4つ付いています)
ABSユニットとスピードセンサーは、ほぼ同時期(10年前後)に故障することが多いため、スピードセンサーの故障が1つの場合も、予防整備として4つ共交換するご提案をさせていただいています。
長くお乗りになるユーザー様には予防整備がお勧め
〜 予防整備として実施する場合は、以下のサービスをご提供中です 〜
- 修理費用のトータルから1万円お値引き
- スピードセンサーの交換工賃無料
ABSは何故壊れるのか? 距離に関係している?
ABSユニット内にある基板部分のコンデンサーなどは温度と熱が原因となって壊れることがあります。
その為、走行距離が多い車、エンジン始動時間が長い車(低走行でも都内を渋滞で使っている等)は、時間、距離が原因で壊れると考えられます。
しかし、走行距離が多い車、少ない車、ほぼ同じの割合で修理ご依頼をいただいているため、走行距離だけが原因ではないようです。
ABSユニット故障といっても、内部の何が故障しているかは車によっても異なるため、あきらかな原因はこれですと1つに決めつける事はできませんが、10年前後の車が入庫する確率が高いことから、経年劣化、消耗品としての考えが妥当と思われます。
弊社をご利用の際は、診断の結果(どの部分が故障しているかなど)をお伝えさせていただいておりますので、何か気になることがございましたらお気軽にお声がけください、
VW ABS故障修理
診断
VWとAUDIの診断やコーディングは、純正診断機VASを主に使用します。
その他の汎用機で、コーディングができるVCDSも使い勝手が良いと感じています。(システムが軽いために反応が早い)
▲ こちらは、最も新しい純正診断機ODIS。
ODISは最新のVW AUDIの診断や、整備書としての機能など、様々な役割を担っています。
▲【01276 ABSハイドロリックポンプV64 回路の電気的故障】と表示されています。
この故障コードは言葉の通り、ポンプの故障、弊社のオーバーホールで対応できます。
VW ABSユニット取り外し
バッテリーを外すと、バッテリーステーの裏側にABSユニットが見えてきます。
こちらのABSユニットを修理していきます。
また、フットブレーキを3cmほど踏み込んで固定すると、ブレーキマスターシリンダーのピストンが蓋の役割をしてオイルが垂れてこないという仕組みを利用する方法で回避することもできます。
しかし、完全に漏れない方法は前記した方法です。後記の方法だと踏んだ量が少ない、多いによってはオイルが垂れてきてしまう可能性があるので注意が必要です。
こちらはABSとは別の基板です。
コンデンサーの交換や、トランジスターの交換をします。
ABSの基板に関しては、写真のようにコンデンサーに負担がかかり焼けてしまうことはほぼないので、見た目では判断できません。そのため、サーキットテスターやオシロスコープでの判断をし、修理箇所を見極めていきます。
交換する箇所は不具合がなくても時間が経っている部品は全て交換し、再修理になることを防ぐことにつながり7年保証を実現させます。
(1台あたりの修理費用は固定していますので、この作業によって修理費用が高くなることはありません)
▲モーターコイルを外し、コイルの軸を受けているローラーベアリングを点検、グリスアップをしているところです。
こちらに水が入ることで故障に繋がることもありますが、きちんとグリスアップしてあると多少の水分は弾いてくれるので故障しにくくなります。
こちらはモーターコイルの単体点検とブラシ接触部分の点検です。
ABSが作動している間は、コイルとブラシは絶えず接触しながら回転しているので損傷していることも多いです。
ブラシの細かな点検と、コイルの接触部分の剥がれなどを点検します。
ABSユニット組み付け後には、ハイドロポンプ内のオイルが全て抜けている為、オイルを補充します。その際に、中に入ってしまった空気を出すために、ブレーキ圧送機で圧力をかけながら診断機のブレーキオイル交換項目を選択し、ABSポンプを強制駆動させてABSユニット内部のエアを完全に除去して作業は完了です。
以上の作業で問題なくVWのABS修理が完了しました。