AUDI S3
アウディS3 ABS修理 修理工場様からのご依頼です。
ABSユニットの新品交換の対応はされているそうですが、「コスト面などを考えてオーバーホールできるJスクエアに」と、ご依頼をくださいました。
点灯していた故障ランプがこちら
それでは、故障箇所特定のため診断します。
診断
入力されていた故障コードがこちら
ABSユニット取り外し〜修理
アウディS3のABSユニットはエンジンルームの左側、バッテリーの後下にあります。
バッテリーを外すと、パワーウィンドウボタンの長押しによる全ウィンドウの自動下げ機能が使えなくなってしまいます。
修理作業後にパワーウィンドウの初期化をする必要があります。(方法は後述します)
取り外したABSユニットを分解します。
基板とポンプ部分を切り離し、ポンプを修理。
そして、基板は新品部品と交換です。
ソレノイドバルブのシャフト部分のシールも新品に交換し、ユニットに取り付けます。
ポンプの修理と基板の交換が完了しました。
こちらを車両に取り付け、エア抜き作業をします。
エア抜き作業
圧送機を使用してエア抜き作業をします。
コーディング
次はコーディングです。
VW AUDI 汎用機のVCDSを使用します。
VW AUDI純正診断機で、下記6項目の基本調整をしてコーディング完了です。
パワーウインドウの初期化
最後にパワーウインドウの初期化をします。
ウインドウ全閉後に、スイッチを上に上げる動作を3秒保持で初期化完了です。
ABSとは関係ありませんが、ヘッドライトオートレベリングロッド 右側が折れていたので、こちらは業者さんにご報告しました。
ヘッドライトオートレベリングシステム
乗員の増減や荷物の有無、走行時の加減速により、車両の前後傾斜が変化した際のヘッドライトによる周囲への眩惑防止、および必要な照射範囲の確保を図ったものです。
さいごに
今回、ABSユニットのポンプは修理できましたが、基板部分は修理できない故障コードが入力されていたため、基板は新品交換となりました。
現在日本国内では基板のみを入手することはできません。
また、ドイツのAUDIからも部品の提供もされていないため、弊社独自のルートを経由しないと基板のみ入手することはできません。
そのため、通常はABSユニットを丸ごと交換する方法しかなく、50~60万円の費用がかかってしまうのです。
コストカットを可能にしているのは、Jスクエア独自の修理ノウハウやルートなどがあることです。
さまざまな車種に対応しておりますので、ABSランプ点灯でお困りの方は、ぜひご相談ください。
↓対応車種一覧↓