アウディA3
アウディA3 ABS修理のご依頼をいただきました。
▲ABSランプが点灯しています。
診断
入力されていたコードはこちら
01276 ABSハイドロリックポンプ V64 電気的故障
取り外し〜オーバーホール
ABSユニットを取り外します。
▲こちらが取り外したABSユニット。
このように、ABSユニットはポンプと基板部分で構成されていますが、通常ディーラーさん、修理工場さんでは、『ABSユニットごと』交換します。その場合、部品が高価なのでお見積もりが50万円! というケースをよく聞きます。
弊社では新品部品交換ではなく、分解し故障している箇所をそれぞれ修理しているため、新品交換の約1/3〜1/2の価格で修理が可能です。
まずは……基板修正の前にスレで細くなっている端子を交換します。
色々なユニットの端子に対応できるよう、様々なサイズを取り揃えています。
今回はこちらの平型を使用します。素材は金メッキで、通電性がさらに良くなります。
こちらは基板部分のトランジスタの交換。
そして、コンデンサーの交換もします。
▲電解コンデンサーを取り外したところ。
電解コンデンサーの足は下側についています。
基板側と足部分にハンダをつけておくと実装しやすくなります。
コンデンサー実装にはこちらのはさむタイプのハンダゴテを使用します。
HAKKO FX8804(26V-65W)
このように挟んで両方の足に熱を加えて実装すると正確に取り付けることができ、時間短縮にもなります。
こちらの半田ステーションにヘッドを取り付けられるため、ハンダゴテ、半田吸引、フローなど全ての実装作業ができ、大変便利です。
修理したABSユニットを取り付け、最後にエア抜き作業をします。
エア抜き作業
ブレーキ圧送機を使用すれば、ESPユニット内部のエアーを完全に抜き取ることができます。
以上で全ての作業が完了しました!
同業者さまへのおすすめ機器
弊社ではAte製品 FB30のブレーキ圧送機を使用しています。
こちらの機器はABSユニットのメーカーと同じなのでAUDIのESPの機能のユニットのエア抜き作業に最適です。
ESPユニットの回路を壊さずに完全にエアを抜くことができるので、納車後に『エアが入っていてブレーキがふわふわする』 『ブレーキの効きが悪い』などのトラブルを防ぐことができます。阿部商会さんが日本代理店をしていて定価25万ぐらい、修理工場さんの卸価格が20万ぐらいです。