ホンダ CR-Z
弊社近くの販売店様から、販売前のお車である『ホンダ CRZのABSランプが点灯』してしまったとのことで、修理ご依頼をいただきました。
早速診断をして故障箇所を特定していきます。
診断
入力されていた故障コードはこちら
こちらは弊社のオーバーホールで対応可能です。
ABSユニット取り外し
CR-ZのABSユニットは、エンジンルームの運転席前あたりにあります。
エアコンのパイプと、ブレーキマスターシリンダーが側にあるので取り外しの際は、うまく避けながら外します。
▼こちらが取り外したCRZ ABSユニットです。


基板とポンプに分解して修理していきます。
基板修正


基板修正では、コンデンサーの交換します。
コンデンサの寿命が10〜20年で性能が劣化していますが、品質の良いものに交換することでABS修理後もさらに長持ちします。
ポンプ
コイルブラシは交換調整を実施しました。
以上でABSの不具合修正は完了です。
修理したABSユニットを取り付け、最後にエア抜き作業をします。
エア抜き作業


ブレーキ圧送機を使用することで、ESP内部に混入しているエアを完全に取り除くことができます。
よくいただくご質問
弊社では、さまざまな業者様からABS修理のご依頼をいただいています。
業者様の場合、ABSユニットの脱着は自社でされるケースもあるため、
といったご質問をよくいただきます。
そして、その際には
とお答えしています。
フットブレーキを踏んでの作業の場合は、マスターシリンダーのOリングを破損してしまうことがあるからです。
実際に『フットブレーキでエア抜きをしたらピストンのゴム部分が破損してしまった』というケースでご相談をいただいたこともあります。
▲実際にフットブレーキでエア抜きをして破損したもの
圧送機を使用すると
- VDCユニット内部のエアを完全に取り除くことができる
- ブレーキマスターシリンダ内のピストンの破損を防ぐ
といった、メリットがあります。
お客様の安心安全のためにも、圧送機の使用をお勧めします。