BMW M5 ABS
BMW M5 ABSランプ点灯でご来店くださいました。
引越し前の作業場で一度修理させていただいたお車です。
今回また点灯してしまったとのことで、再度ご来店いただきました。
前回ご来店いただいたときにはすでに他社で修理した後でした。はじめから弊社で修理している場合はオーバーホールで解決できますが、一度手をつけられてしまっていると弊社とは異なる修理対応のため難しいところがあります。
診断
故障内容を確認します。
入力されていた故障コード▼
5DF1 DSCハイドロポンプモーターコネクター
ABS故障であることは間違いありません。
ABSユニット取り外し
タイヤハウスを外します。
3カ所だけクリップで止まっているので、丸棒で真ん中を押し込んで外します。
全部外すと時間がかかるので半分だけ外してずらしておけばOKです。
ABSユニットです。なぜかこの年式だけタイヤハウスの中にあります。
なぜここにつけたかは謎です……。
エンジンルームに取りつけないことで熱害は避けることができますが、ここはここで雨の多い日などに走行すると、水が入ってしまう位置なので錆びやすく、腐食しやすいです。
ブレーキパイプを外します。
一番奥のパイプだけ12mmを使用しています。
12mmのパイプのところを上に持ち上げるとABSユニットのステーのボルトにアクセスできます。
外すのは難しくはないのですが、取り付け時は大変です。
おそらく大半のかたが、ネジを壊しながら無理やり入れているのがわかります。
修理履歴があり、ABSユニットを外している場合、半分以上のお車はすでにボルトが壊れています。
オーバーホールでは対応できないため、こちらのABSユニットを交換します。
AteのABSユニットは純正部品のみで、社外品、OEMなどはありません。
そのためオーバーホールができない場合は純正部品を交換するしかありません。
今回は新品交換になりましたので、取り付け後はコーディングが必要になります。
コーディングが終われば完了です。