ベンツ S350 W221

ベンツのABS修理でご来店くださいました。
今回業者さまからのご依頼だったのですが、できるだけ早くお客様へ納車したいとのことで、作業終了後はそのまま兵庫県へ戻り納車の準備をするとのことでした。
診断
ベンツのディーラー診断機を使用して故障診断をします。

ABSユニットの取り外し
入力されていた故障コードはこちら▼

こちらのコードが入力されていたので、ABRユニットの不具合だとわかりました。
ABSとエアバッグのランプが点灯していましたが、ABRユニットの不具合もエアバッグのランプも点灯してしまうことがあります。
今回はエアバッグの故障コードは入力されていなかったのでABRユニットの修理だけでOKです!
ベンツ ABSユニットはこちら▼

ボンネットを開けて車のヘッドライト右側の後ろあたりに装着されています。

ラジエータリザーブタンクの下にあるので外します。
ホース類に余裕があるので、写真のようにヘッドライト上あたりにずらしておきます。

ABSユニットが見えて来ました。

カプラーを外します。上に持ち上げると外れます。

ブレーキパイプを外します。内側2つが11mmで止まっています。

外側2つは12mmを使用しています。

ブレーキパイプとカプラーを外したら後は上に引き抜くだけです。
3箇所強力なゴムで止まっています。

ABSユニット本体が装着されているところです。
ブレーキオイルをキャリパーから抜いても若干垂れてしまうので、清掃する必要があります。

この3箇所で止まっています。結構強力なので上に持ち上げるときはドライバーなどを使って外します。

ABSユニット取り付け時はゴムの部分にシリコングリスを塗っておくと簡単に装着できます。
ABSユニット修理
取り外したABSユニットを、基板とポンプに分解します。

それぞれ故障している箇所を修理し、消耗部品なども交換して長く機能するようにします。
エア抜き作業
修理したABSユニットを車両に取り付けます。

圧送機を使用してブレーキオイルのエア抜き作業をします。

リザーブタンクに専用のSSTを装着してエア抜きをして完了です。