VW ヴァリアントABS修理
VW ヴァリアントのABSランプが点灯しているとのことでご来店くださいました。
点灯していた故障ランプがこちら
診断
故障箇所特定のため診断します。
よくある故障コードは、【01276 ABSハイドロポンプモーター】【01130 ABS作動当てはまらない】ですが、今回入力されていた故障コードがこちら
今回のABS故障にしては珍しい故障コードです。
診断機でコードを消去を試みたのですが、消えなくてABSランプも点灯したままでした。
こちらはおそらく基盤の部分の不具合かと思われます。
ABSユニットは基板とポンプで構成されています。
分解してそれぞれを修理するのですが、今回の故障内容は基板部分は修理できないものでした。
そのため
ポンプ部分はオーバーホール
という方法を取ります。
ABSユニットを丸ごと交換するよりコストは抑えられますのでご安心ください。
また、基板のみ、ユニットのみで販売はされていませんので、この方法を取れるのも弊社の強みです。
ABSユニットの取り外し〜修理
VWヴァリアントのABSユニットはバッテリーの後ろにあります。
まずはバッテリーを取り外します。
バッテリーを取り外すとABSユニットが見えてアクセスしやすくなります。
プラスとマイナスのケーブルは、外した直後にショートしないように保護テープで覆います。
▲取り外したABSユニット
基板部分は新品の部品に交換。
モーター部分はコイル、ブラシの交換をします。
基板部分を新品に交換したため、ABSユニットを取り付けた後『コーディング作業』が必要になります。
コーディング
診断機でコーディングをします。
コーディングされていない状態は38桁、0が並びます。
前もって抽出しておいたコーディングデーターを入力します。
このコードはモデル、年式、グレードによって決まっています。
コーディング直後の診断結果です。
コーディングをしていても、基本調整をしないと【正常にコーディングされていない】と表示されてしまいます。
ここから調整作業に入ります。
下記の6項目全てを設定します。
以上ですべての作業が完了しました。