VW ゴルフフヴァリアント ABS修理
ディーラーさんからの紹介で、VW ゴルフABS修理のご依頼をいただきました。
診断〜修理
診断
▼入力されていた故障コード
16349 ABS ECU故障
01130 ABS作動あてはまらない信号
上記のコードの場合、基板部分は交換対応となります。
ABSユニット取り外し
▼ABSユニットの取付場所
バッテリーの後ろ下あたりに装着されています。
まずはバッテリーとステーを取り外します。
ABSにアクセスできるようになります。
ブレーキパイプを外して取り外します。
取外せました。こちらのABSユニットを修理します。
ABSユニット修理
ABSユニットは、基板とポンプで構成されています。
今回基板は、新品部品との交換になります。
バルブシャフトの部分のシールを付属の新品に交換します。
ボルトも新品に交換します。
以上でユニットの修理は完了しましたので、取り付けていきます。
ABSユニット取り付け、オイル交換
取付後に圧送機でブレーキオイルを交換します。
欧州車用のアタッチメントを装着して圧送します。
コーディング
▼取付後に診断機に繋げると、「コーディングされていない」「基本調整されていない」といったエラーが入力されます。
00150 ブレーキサーボシステム妥当性点検
01279 アクセレレーションセンダー
01435 ブレーキプレッシャセンダー
01423 ラテラルアクセレレーションセンダー
これら入力されている項目の基本調整を実施します。
基本調整をするにはアクセス権を解除する必要があります。
▲解除キーを入力
アクセス権の解除に成功すると『機能が正常に実行された』と表示され基本調整ができるようになります。
こちらはブレーキプレッシャーの基本調整の画面です。表示されている 116/129の数値の間にブレーキを踏んで数値を合わせます。軽いブレーキからフルブレーキまで十数回設定します。
基本調整に成功すると『Calibrated 003』と表示されブレーキの調整が終了します。
以上で全ての工程が終了しました。
コスト比較
他社では、基板とポンプに分解せずユニットごと新品交換になるため高額になりますが、弊社では分解して部品ごとに修理しているためコストを抑えることができます。一番安い方法は、基板、ポンプともにオーバーホールする方法ですが、今回は基板部分のオーバーホール対応ができない故障内容だったため、新品部品との交換になりました。それでもABSユニット全てを交換するよりはお安くなります。