VW ゴルフ
昨年の12月、VWゴルフのABS修理で千葉県からご来店くださいました。
ディーラーさんで診断・お見積もりでは50万円ほどされたとのことです。
弊社で診断したところ、ABSコントロールモジュールの新品部品の交換が必要なケースでした。
残念ながら部品が国内に在庫がなかったため、ドイツオーダーとなり、入荷まで3週間お待ちいただくことになってしまいました。
そして2025年1月、部品が到着。
再度ご来店いただきました。
診断
入力されていた故障コードはこちら▼
- 1130 ABS当てはまらない信号
- 01276 ABSポンプ電気的故障
①は基板交換で対応(今回取り寄せた部品と交換)
②はオーバーホールで対応していきます。
ABSユニット取り外し〜修理
ABSユニットの場所です。
バッテリーの後ろあたりにあります。
こちらが修理するABSユニットになります。
黒いプラスチックの中に基板が入っています。
こちらを今回取り寄せた新品部品に交換します。
そちてこちらのモーターとハイドロの部品をオーバーホールをします。
ブラシは新しい部品に入れ替えます。
ハイドロポンプのシャフト部分は取り外して、点検します。
たまにここの部分が錆びていることがあるので、そのときはペーパー800番ぐらいで磨くとキレイに仕上がります。
以上で基板の部品交換とモーターのオーバーホールが完了しました。
ABS修理後のエア抜き作業
修理したABSユニットを取り付けた後は、圧送機を使用してABS内部に混入した空気を完全に取り除きます。
残念ながら圧送機を使用するときには専用のブレーキオイルを基材にセットするため、弊社でご用意しているオイル以外は使用することはできません。
修理工場で使用するオイルのランクの上のもので、サーキットで使用している方もいらっしゃいます。
メーカーではESPユニット対応オイルとして発売しているものですので、安心して使用できるブレーキオイルです。
ABS修理のほか、スパークプラグの交換のご依頼もいただきました。
特に不具合が出ているわけではありませんが、現在の走行距離は約5万キロ。
だいたい5万〜10万キロあたりで交換することが推奨とされていますのでちょうど良いタイミングです。
今回はABS修理と同時の作業ということで持ち込み部品で作業をさせていただきました。
(通常は部品の持ち込みでの作業は承っておりませんのでご了承ください)
スパークプラグの交換
VWの場合、イグニッションコイルが入る箇所に手を入れる隙間がない為、専用工具がないと取り外すのが大変です。
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▼ こちらは専用工具のイグニッションコイルプーラー
プラグ交換をして全ての作業が完了しました。