BMW E82 ABSランプ点灯でご来社いただきました。
入力されていた故障コードがこちらです。
931D FRMステアリングコラム左ターンインディケーターアナログスイッチの不良
5DF1 DSCハイドロポンプユニット:ポンプモーターコネクターの不具合
5DF0 DSCハイドロリックユニット:ポンプモーター
5DD0 DSCハイドロリックユニット:DSCユニット調整(インレットバルブ)
5DD2 DSCハイドロリックユニット:DSCユニット調整(セパレートバルブ)
ブレーキいリザーバータンク内のブレーキオイルを抜き取ります。
専用レンチでブレーキパイプを外します。
カプラーを外します。
四角いつまみを上に引っ張ると自動でカプラーが外れます。
こちらが修理するABSユニット
基板が黒い部分でアルミボディがソレノイドバルブ、プレッシャーセンサーで構成されています。
続いてブレーキオイル交換
ATeの圧送機を使用します。
Ateブレーキ圧送機FB30です。
ディーラーさんも使用しているモデルです。
・ 圧送機で圧送
・ 診断機DSCポンプ強制駆動
・ フットブレーキ
この3点で確実にエア抜きをします。
続いて舵角センサーリペアッキットを交換します。
ハンドルの左右に、トルクスレンチを入れる穴があ流ので差し込み
エアバックユニットが取外せました。
ステアリングのボルトを緩めて外します。
切り欠きが1箇所しかないので、マーキングの必要がはありません。
ステアリングコラムカバーを外します。隙間にプラスチックの工具を差し込むと外れます。
下側だけ外します。
SZLが出てくるのでボルト4本外して取り外します。
3分割すると、SZLリペアキットが出てきます。
SZL光学受光部を外します。
こちらのSZL光学受光部もリペアキットに入っているので新品に交換します。
ステアリングの締め付けトルクは63Nm
私だけでなく、従業員さんにも徹底してトルク管理はお願いしています。
よく、熟年の感で締め付ける方もいらっしゃいますが、その人のコンディション、やる気などによって確実にばらつきが生じるので人間の作業はトルクレンチで !!!
ステアリング角調整を実施します。
リフトアップした状態で、ハンドルを左右に一杯切ります。
調整終了画面です。これでSZL舵角センサーの調整は終了です。
続いて、DSCバルブを調整します。
DSCユニット同期を選択します。
DSCユニット調整画面に移動します。
DSCプレッシャーセンサーの調整をします。
続いてDSCインレットバルブの調整
続いてDSCセパレートバルブ調整をします。
最後にCBSの数値調整をして終了です。
そして舵角センサーを交換した後も診断機で設定が必要です。
汎用テスターでは調整ができないなどのケースがあれば、弊社にご来社ください。ドイツ本国と契約のオンラインで使用している最新のBMW診断機で設定が可能です。