インサイト
インサイトABSの不具合で静岡県からご来店くださいました。
今年ちょうど車検とのことで、ABSのオーバーホールにかかる費用によっては買い替えを検討しているとご相談くださいました。
インサイトのABS修理(オーバーホール)の場合、工賃含め14万円前後で作業できるとお伝えしたところ、「ぜひに」ということで修理をお任せくださいました。
▼点灯していたランプ
ABSランプとサイドブレーキの警告灯が点灯していました。
診断
まずは診断機をOBD端子に繋げて診断します。
OBD端子は運転席足元左側にあります。
ホンダの項目を選択します。
故障コードは
ABSユニット内のモーター部分に不具合が出ているようです。
この故障内容でしたら、オーバーホールで対応できます!
ABSユニットの取り外し〜修理
まずはブレーキオイルを抜きます。
丸い蓋を外すとブレーキリザーブタンクが出てきます。
ブレーキリザーブタンクのオイルを上から吸い取ります。
上からリザーブタンク内のオイルを抜くだけで、ブレーキの配管を外した時にブレーキオイルが出てくるのを防いでくれます。
こちらが修理するインサイトのABSです。
ABSユニットを分解し、基板、ポンプ部分それぞれオーバーホールします。
消耗部品であるコンデンサーなども現状よりグレードアップさせた部品に交換することで、長く機能してくれるようになります。
オーバーホールが完了したABSユニットを取り付けた後は、エア抜き作業です。
ホンダ車専用のアダプターは他のメーカーと比べると大きめですね。
インサイトはドラム式のリヤブレーキが採用されています。
キャリパー式と違って、カップ式の場合あまり圧力をかけずにじっくりと作業をします。
通常欧州車でMAXの2.2berまでかけますが、1.1barぐらいに留めておくとドラムの中のピストンのカップに影響を与えることなく作業できます。